2014年8月28日木曜日

SMMAクロスイベント「みんなでどろんこ!生きもの観察 in 地底の森」

713日,27日にSMMA参加館の地底の森ミュージアムさんと共同で仙台市富沢の田んぼに生息している生き物観察会を行いました.

夏の暑い時期に開催しましたが,たくさんの親子の方に参加していただきました.



今回は田んぼに棲息している生き物を自分の手で捕まえて,その特徴をじっくりと参加された方に観察してもらうことに重点を置いています.

まずは田んぼやその脇を流れる水路で,生き物を泥ごと掬い採ります.



掬い採った泥には一見すると生き物は見えませんが,実はたくさんの生き物が隠れています.泥はいったんバケツにためて,あとできれいな水で洗います.



泥を洗うと,ザリガニやカエル,魚などの大きな生き物だけではなく,ルーペを使わないと見えない貝形虫やユスリカの幼虫などの小さな生き物もたくさん観察することができました.



捕まえた魚をケースに入れたときは「メダカだ!」といっていた子供さんもイラストの書かれた魚の分類表を見ながら,背びれの位置や尾びれの切れ込みなどを注意深く観察していくと,最後には「タモロコ」という別の魚であることがわかりました.

他にも水の中をウニョウニョと動く2〜3mmの芋虫のような生き物もルーペを使って特徴を追っていくと,ユスリカの仲間であることがわかり,肉眼でみただけでは区別がつかなくても,数種類のユスリカがいることがわかりました.

生き物の観察では,ザリガニや魚などの大きな生き物に注目してしまいがちにはなりますが,よく観察してみると,普段は気づかない,様々な生き物が田んぼの中に住んでいることを知っていただけたと思います.
また,一見すると同じ種類に見える魚でも特徴をじっくりと観察することで様々な種類に分けられます.今回の観察会を通して,生き物の特徴をじっくりと調べる大切さを知っていただけたと思います.


(文:滝澤護 写真:鹿納晴尚)

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